Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
さぶろうじい
三郎爺
宮本 百合子
Lisez 三郎爺 (さぶろうじい) de 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 24 866 caractères · 50 écrans
そんなことをしながら、三郎はだんだん大きくなった。そして、多分十一二頃、隣村の何とかいう寺へ、お小僧に住込ませられた。
隣村といっても、その時分の隣なのだから、それこそ狐や狸の穴だらけな野原を越え、提燈のろうそくを掠める河獺(かわうそ)のいる川を越えた二三里先の村なのである。
そこへ字を習いに、毎日通ってはいられず、また、「お寺様への附届け」を十分するほど、子供に寛大になっていられなかった彼の親は、庭の掃き掃除、台所の手伝や小間使いを勤めるのと引き換に、「音信ぐらいは書ける」手習いを授けてもらうことにしたのである。
藁で小さいちょん髷(まげ)に結い、つぎだらけの股引に草鞋(わらじ)がけで、大きな握り飯を三つ背負った彼は、米三升、蕎麦粉(そばこ)五升に、真黒けな串柿を持った親父につれられて、ポクポクポクポクと髷には似合わず幅広な肩の上へ、淡黄色い砂埃を溜めながら、遠い路を歩いて行った。
そして、どこまでだか送ってくれた、遊び仲間が別れるとき急にあらたまって、
「行かしてごぜ……」
と、一斉におじぎをしてくれたときには、生れて始めて、「胸にはあ、おっちみるような心持」