Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ふざいじぬし
不在地主
小林 多喜二
Lisez 不在地主 (ふざいじぬし) de 小林 多喜二 (こばやしたきじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 69 990 caractères · 141 écrans
俺達はただ機械のそばについていて、手だけ動かしていればそれでいい。ところが、その眼で農村を見れば、まるで居眠りでもしたくなる程のんびりと昔風でないか!――追い付けるものでない。
都会にいる地主でも、そんなワケで、地主だけではとても眼まぐるしいこの社会に、太刀打ちが出来て行かない。地主でも。で、百姓からは出来るだけ沢山の小作料を搾ればいいという風に、放ッたらかして置いて、ドンドン別な仕事をやっている。――丁度、岸野のようにだ。だから、例えて云えば「人魚」のようなものだろう。
上半分だけは「地主」だが、下の半分は「資本家」になっている。ところが、下の部分の資本家の方が、ドンドン上の地主の部分を侵して行く傾向だそうだ。――だから、今時の地主は地主自身、小作人が可哀相だとか、もう少しこの社会に当てはまるように改良してやりたいとか、そんな事に少しでもかまっていられない。逆に自分の方がおかしくなる。小作からは取れるだけ取ったら得、皆そう思っている。
もう小作人は地主様を当てにして、何んとかして下さるだろう、と待っていたら、百年経ったって待ちぼうけを食うのが落ちだ。