Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ふたおもてくらべぼたん

両面競牡丹

酒井 嘉七

Lisez 両面競牡丹 (ふたおもてくらべぼたん) de 酒井 嘉七 (さかいかしち) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 12 317 caractères · 25 écrans

Aozora Bunko

年の頃は五二、三、着物の好みは、あくまで、渋い、おかしがたい気品あるうちにも、何かしら昔を思わせる色と香のまだ消えやらぬ、どこか大家の御隠居さま、と感じられるお方でございました。

「御都合がおよろしい様でございましたら、しばらく、お稽古して頂きたいと存じますが」

と、かように申されたのでございます。私にいたしましては、もとより、異存のある筈はございません。

「お稽古と申しましても、ほんの、お子供衆のお手ほどき、それでもおよろしい様でございますれば」

と、お受けしたのでございました。私は最初の内、そうした身分の方でございますれば、わざわざ私たちの様なところへお越しになるのも、不審といえば、不審なこと、何故にまた、お宅へ名ある師匠をお呼びよせにはならないのであろう、と考えたのでございました。しかし、段々と、お話を承わっていますと、それにも道理のあること、と合点したのでございます。この方は、私が最初に推量いたしましたように、名ある資産家の御隠居さまでございました。お宅は芦屋の浜にございましたが、お若い時からの、ご陽気すぎ、それも、奥様、ご寮人さまで、下男、下女にかしずかれていられる間は、下の者の手前、こうしたお稽古ごとなぞ思いもよらぬことでございましたもの、御隠居さまで、御自由なお身体になられますと、時間の御都合