Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ちゅうごくかいきしょうせつしゅう

中国怪奇小説集

岡本 綺堂

Lisez 中国怪奇小説集 (ちゅうごくかいきしょうせつしゅう) de 岡本 綺堂 (おかもときどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 179 458 caractères · 363 écrans

Aozora Bunko

、自分もかつて水鬼の難に出逢ったことがあると言った。その話はこうである。

「わたしがまだ若い時のことでした。嘉興の地方へ米を売りに行って、薄暗いときに黄泥溝を通ると、なにしろそこは泥ぶかいので、わたしは水牛を雇って、それに乗って行くことにしました。そうして、溝の中ほどまで来かかると、泥のなかから一つの黒い手が出て来て、不意にわたしの足を掴んで引き落そうとしました。こんな所では何事が起るかも知れないと思って、わたしもかねて用心していたので、すぐに足を縮めてしまうと、その黒い手はさらに水牛の足をつかんだので、牛はもう動くことが出来ない。わたしもおどろいて救いを呼ぶと、往来の人びとも加勢に駈けつけて、力をあわせて牛を牽いたが、牛の四足は泥のなかへ吸い込まれたようになって、曳けども押せども動かない。百計尽きて思いついたのが火牛のはかりごとで、試みに牛の尾に火をつけると、牛も熱いのに堪えられなくなったと見えて、必死の力をふるって起ちあがると、ようように泥の中から足を抜くことが出来ました。それから検めてみると、牛の腹の下には古い箒のようなものがしっかりと搦みついていて、なかなか取れませんでした。