Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

にじゅうしのひとみ

二十四の瞳

壺井 栄

Lisez 二十四の瞳 (にじゅうしのひとみ) de 壺井 栄 (つぼいさかえ) en japonais avec furigana. JLPT N3. Touchez un mot pour le sens.

N3 · intermédiaire · kanji et kana modernes · 113 429 caractères · 227 écrans

Aozora Bunko

「どうしても六年でやめるの?」

彼女はこっくりをした。

「学校、すきでしょ」

またうなずく。

「そんなら、高等科へ一年でもきたら?」

だまってうつむいている。

「先生が、家の人にたのんであげようか?」

するとコトエははじめて口をひらき、

「でも、もう、きまっとるん。約束したん」

さびしそうな微笑を浮かべていう。

「どんな約束? だれとしたの?」

「お母さんと。六年でやめるから、修学旅行もやってくれたん」

「あら、こまったわね。先生がたのみにいっても、その約束、やぶれん」

コトエはうなずき、

「やぶれん」とつぶやいた。そして、前歯をみせて泣き笑いのような顔をし、

「こんどは敏江が本校にくるんです。わたしが高等科へきたら、晩ごはんたくもんがないから、こんどはわたしが飯たき番になるんです」

「まあ、そんなら今ごろは四年生の敏江さんがごはんたき?」

「はい」

「お母さん、やっぱり漁にいくの、まい日?」

「はい、大かた毎日」

いつかコトエは綴方に書いていた。

私は女に生まれて残念です。私が男の子でないので、お父さんはいつもくやみます。私が男の子でないので、漁についていけませんから、お母さんがかわりにゆきます。