Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
にじゅうしのひとみ
二十四の瞳
壺井 栄
Lisez 二十四の瞳 (にじゅうしのひとみ) de 壺井 栄 (つぼいさかえ) en japonais avec furigana. JLPT N3. Touchez un mot pour le sens.
N3 · intermédiaire · kanji et kana modernes · 113 429 caractères · 227 écrans
「やくそくしたもん。ぼくらのやくそくのほうが、さきだもん。民主主義だもん」
民主主義に思わずふきだしたお母さんは、それと同時に一つの考えがうかんだ。
「じゃあね、これはどう。八津の年忌はのばすのよ。そして、あさっては本村へピクニックとしようや。お母さんの会は水月楼よ。ほら、香川マスノって生徒のやってる料理屋。そこで、歓迎会がすむまで、おまえたち、本村の八幡さまや観音さんで遊ぶといい。お弁当は、波止場ででも食べなさいよ。そうだ、釣竿もってって波止場で釣りしたっておもしろいよ。どう?」
「わあっ、うまい、うまい」
並木がまたさきに歓声をあげ、大吉もさんせいらしい笑顔でうなずいた。
日曜日は朝から曇っていた。ふりさえしなければ、一本松から一里の道を歩くにはかえって都合がよかった。歓迎会は一時からというので、十二時にはもう家を出た。以前ならば十五分ほどバスにのればゆけた道を母子はてくてくと歩きだした。珍らしいことなので、出あう人がきいた。
「おそろいで、どちらへ?」
返事をするのは並木ときまっていた。並木は少しふざけて、
「ぴくにいくんだよ」
それはピクニックというのをわざとそういったのであるが、だれにも通じなかった。