Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
にじゅうしのひとみ
二十四の瞳
壺井 栄
Lisez 二十四の瞳 (にじゅうしのひとみ) de 壺井 栄 (つぼいさかえ) en japonais avec furigana. JLPT N3. Touchez un mot pour le sens.
N3 · intermédiaire · kanji et kana modernes · 113 429 caractères · 227 écrans
磯吉、竹一、松江、ミサ子、マスノ、順々に見ていって仁太のところへくると、思わずふきだした。あんまり仁太がきばりすぎているからだった。つめている呼吸が、いまにも、うううともれて、うなりだしそうにかたくなっている。気をつけのその姿勢は、だれが見たって笑わずにいられるものではなかった。マスノとミサ子のほかは、生まれてはじめて写真をとったということで、だいたい、みんなかたくなっている。そのなかで仁太と吉次はとくべつであった。仁太とは反対に、身をすくめ、顔をそむけ、おまけに目をつぶっている吉次は、ふだんの小気さをそのまま映しだされているようで、かわいそうにさえ思えた。
かわいそうにキッチン、こわかったんだろう、写真機の中から、なにがとびだすかと思ったんだろう……
ひとり写真をながめて笑っているところへ、本校の校長先生がきた。その声をきくと、こんどは大石先生のほうが、思わず気をつけのようになって玄関に出ていった。松葉杖ははなれていたが、まだまだびっこの歩きぶりを見ると、校長先生はちょっと眉をよせ、気のどくがった顔で見ていた。
「ひどい目にあいましたな」
「はあ、でも、ずいぶんよくなりました」