Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

おうべいかっこく せいきょうにっき

井上円了・世界旅行記

井上 円了

Lisez 井上円了・世界旅行記 (おうべいかっこく せいきょうにっき) de 井上 円了 (いのうええんりょう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 260 015 caractères · 519 écrans

Aozora Bunko

シャンハイ以西ここに至るまでの間、沿海の諸山、みな赤土を現出し、往々石骨を露出し、一つとして樹木の鬱蒼たるものなく、満目荒涼、殺風景を極む。あたかも東洋諸邦の形勢を写出せるがごとし。しかるにシンガポールに至り、はじめて本邦の山水に接するの思いをなす。ただ清流に乏しきを遺憾とするのみ。ときにまた一作あり。

船泊南溟第一関、連檣林立幾湾湾、晩雷送雨天如洗、涼月高懸赤道山。

(船は南の果てにある枢要の港シンガポールに碇泊すれば、帆柱は連なって林のごとく立ち、いりえをみたしている。日暮れて雷は雨をともない、天は洗われるかのようであった。やがて涼しげな月が高く赤道の山にかかったのである。)

本邦よりシンガポールまで日本人中船室を同じくするもの、河合操氏(陸軍少佐)および甲賀卯吉氏(造船技師)なり。毎夕、三人相会して船中の内閣を組織し、鼎座一卓をかこみ、河合少佐は兵事を論じ、甲賀技師は工業を説き、余は教学を談じ、一言として本邦の前途、国家の大計に関せざるはなし。その論極めて大にして、その心最も切なり。ときどき船中の主治医岡村氏および事務長小野氏これに加わりて、五人内閣を団成し、中央のテーブルと相合して梅花状をなし、悲憤のあまり口角泡を飛ばし、切歯腕を扼し、日本男児の真相を演ずることあるも、局勢たちまち一変して、棋戦となり