Classiques japonais avec furigana
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おうべいかっこく せいきょうにっき
井上円了・世界旅行記
井上 円了
Lisez 井上円了・世界旅行記 (おうべいかっこく せいきょうにっき) de 井上 円了 (いのうええんりょう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 260 015 caractères · 519 écrans
(船は西陽のビゴ港に入る。一つの円丘のような山あたり石屋が隣り合って建つ。ふりかえれば青い山が衝立のごとく雲をつき上げるように立ち、見渡すかぎりの風景は旅客の俗塵を洗うかと思われるほど美しい。)
物品を販売する小舟来たりて本船を囲繞す。下等客、乗船するもの百余人に及ぶ。みな南米に移住するものなり。午前十時出港、午後三時、ポルトガル・レキソス湾に入津す。これ、ポルトガルの一大都会たるオポルト市(あるいは単にポルトとも呼ぶ)に出入する港口なり。同市は人口十七万を有し、この港をさること三マイルあり。港口はめぐらすに防波堤をもってし、背面に林野を控え、地形多少の高低なきにあらざるも、概して平原なり。家屋は二階または三階を限りとし、屋上すべて赤瓦を用うるも、壁色はスペインと同じからず。遠山は雲煙に隔てられて、望中に入らず。寒暖は八十度以上なり。周囲に樹木の鬱蒼を見るは、いささか趣を添う。
保都城北路、樹満昼陰陰、港上清風足、我来此洗レ襟。
(保都市の北の道は、樹木がうっそうとしげって昼なおくろぐろとしている。港に吹く清らかな風はほどよいものであり、私はこの地に来て襟の洗われるようなすがすがしさを感じたのであった。