Classiques japonais avec furigana
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おうべいかっこく せいきょうにっき
井上円了・世界旅行記
井上 円了
Lisez 井上円了・世界旅行記 (おうべいかっこく せいきょうにっき) de 井上 円了 (いのうええんりょう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 260 015 caractères · 519 écrans
(巴里の街頭は夜もあかあかとして、電灯の光は樹の陰までもすっきりと見せている。街中の人々が往来し、春の気配は湧くように満ちて、月をめでて酒を酌み、花を吟詠して五更(五時)に至ったのであった。)
遅日暖風渓色濃、車窓一望洗二塵胸一、蘇山深処春猶浅、白雪懸レ天涅毘峰。
(春の日、暖かい風が吹いて渓の色も濃く、車窓より一望すれば、胸にたまった旅のつかれも洗われる思いがする。蘇の山の奥深いところは春のおとずれも遅く、白雪が天にあるような涅毘の峰がそびえている。)
客楼欄外大湖開、晨起先登百尺台、波上茫茫看不レ見、汽声独破二暁烟一来。
(客舎のてすりのむこうに大きな湖がひろがり、朝早くにおきてまずは百尺の台上に登って眺めた。波のかなたは茫々としてみえず、汽笛の音だけがあかつきのもやを破ってきこえてくる。)
雷雨洗レ天開二暁晴一、鉄車窓外夏光清、麦田薯圃茫如レ海、身在二緑烟堆裏一行。
(雷雨が天を洗うように降って、あかつきの晴れ間をひらき、汽車の窓の外は夏の日差しもすがすがしい。麦畑と薯畑が茫々と海のごとく広がり、わが身はそうした濃い緑のけぶるような中を行くのである。)