Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ものをこわすのがしょうばいじけん

什器破壊業事件

海野 十三

Lisez 什器破壊業事件 (ものをこわすのがしょうばいじけん) de 海野 十三 (うんのじゅうざ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 15 352 caractères · 31 écrans

Aozora Bunko

「あらまあ、またオギンさんが壊したの。きょうはこれで七つ目よ」

光枝は光枝で、傷口をおさえて、その場に坐りこみ、

「あいたたた」と叫ぶ。旦那様は、光枝の負傷にやっと気がついた。

「おう、えらい怪我をやったな。そりゃ早く手当をせんといかん。ほら、この莨をもんで傷口につけろ。このハンカチでおさえて、そして医者を呼べ」

「あらまあ、オギンさん、怪我をしたの。天罰覿面よ」

「こら、なにをいっとるか。早くハンカチで結えてやれ、それからこの壊れ物を早く片づけて――」と、旦那様はいったが、どうしたわけか急にまた周章てて、

「おい、皆、早く向うへいけ。片づけるのはあとでいいから、早く向うへいけ」

「はい、はい」といいながら、お紋は光枝の怪我した脚にハンカチを結きつけようとしているのを見て、旦那様はさらに大きな声で、

「こら、ここで結えなくともいい。ギンヤを早く向うへ担いでいけ。こら、早くせんか」

旦那様が目に入れても痛くない筈のギンヤまで、矢庭に退場を命ぜられるとは、このとき旦那様の胸に往来するよほどの不安があったものらしい。その不安とは?

中間報告

光枝は、かねて帆村との約束で、大花瓶破壊事件の騒ぎが一通りかたづくと、その足でハガキを出しに屋敷を出た。