Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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さたけのはらへだいぶつをこしらえたはなし

佐竹の原へ大仏をこしらえたはなし

高村 光雲

Lisez 佐竹の原へ大仏をこしらえたはなし (さたけのはらへだいぶつをこしらえたはなし) de 高村 光雲 (たかむらこううん) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 7 666 caractères · 16 écrans

Aozora Bunko

野見長次さんは早速、親父さんにその話をしました。

野見老人は興行的の仕事の味のわかっている人。これは物になりそうだ。一つやってみたいというので、長次さんが老人の考えを持って来て、また四人で、相談して、一応、私はその大仏さまの雛形を作ってみるということになりました(実のところは雛形を作っても大工や仕事師に出来ない。また金銭問題で止めになるに違いないとは思いましたが、とに角、自分でいい出したことだから雛形に掛りました)。

その日は竹屋へ行って箱根竹を買ってきて、昼の自分の仕事を済ますと、夜なべをやめて、雛形に取り掛りました。見積りの四丈八尺の二十分一、即ち二尺四寸の雛形を作り初めたのです。まず坪を割って土台をきめ、しほんといって四本の柱をもって支柱を建て、箱根竹を矯て円蓋を作り、そのしほんに梯子段を持たせて、いつぞやお話した百観音の蠑螺堂のぐるぐると廻って階段を上る行き方を参考としまして、漸々と下から廻りながら登って行く仕掛をこしらえて行きました。最初の大仏の膝の処で、次は脇の下、印を結んでいる手の上に人間が出られるようになる。それから左から脇を入って行くのが外から見え、だんだんと顔面へ掛り、口、目、耳へ抜けるように竹をねじって取りつけます。