Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
さたけのはらへだいぶつをこしらえたはなし
佐竹の原へ大仏をこしらえたはなし
高村 光雲
Lisez 佐竹の原へ大仏をこしらえたはなし (さたけのはらへだいぶつをこしらえたはなし) de 高村 光雲 (たかむらこううん) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 7 666 caractères · 16 écrans
それではその方へ話をしてくれまいかと頼むと、早速引き受けて友達を伴れて来てくれました。
私はそのカヤ方の仕事師という男に逢って見ました。
私の肚の中では、この男に逢って雛形を見せたら、恐らくこれは物になりません、というだろうと思っておりました。もし、そういってくれたら却って私にはよかったので、この話はそれで消えてしまう訳。もしそうでもないと、話がだんだん大きくなって大仏が出来るとなると、私の責任が重くなる。興行物としての損益はわかりませんが、もし損失があっては資本を出す考えでいる野見さんに迷惑が掛ることになります。どうか、物にならないといってくれればいいと思って、その男に逢いますと、仕事師は暫く雛形を見ておりましたが、
「これはどうもうまいもんだ。素人の仕事じゃない。この梯子の取付けなどの趣向はなかなか面白い。私共にやらされてもこう器用には出来ません」
といって褒めています。それで、これを四丈八尺の大さに切り組むことが出来るかと訊くと、訳はないという。この雛形ならどんなにでもうまくいくというのです。そして早速人足を廻しましょう、といっております。その男の口裡で見ると、十日位掛れば出来上がりそうな話。