Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

いど

作家の自伝102 伊藤左千夫

伊藤 左千夫

Lisez 作家の自伝102 伊藤左千夫 (いど) de 伊藤 左千夫 (いとうさちお) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 9 100 caractères · 19 écrans

Aozora Bunko

二

故に家庭の事は、人々盛に談ずべしだ、面白い事も、悲しいことも、人に談ずれば面白いことは更に面白さを加え、悲しいことは依って悲しみを減ずる。家庭の円満を得ない人は勿論、家庭円満の趣味に浴しつつある人でも、能く談ずれば其の興味を解することが益深くなってくる。今迄はうかと経過した些事にも、強烈な趣味を感ずる様になってくる。何事によらず面白味を知らずに其の中にあるより、面白味を知って其の中にあれば、楽しみが一層深いものである。山中の人山中の趣になれて、却て其の趣味を解せざるが如く、家庭趣味に浴しつつある人も、其の趣味を談ぜざれば、折角身幸福の中にありながら、其の幸福を、十分に自覚しないで過ぎ去る訳である。

他が為に家庭趣味を説くは陋しい、人の各自に其の家庭趣味を談じて、大いに其の趣味を味うというは、人世の最大なる楽事であるまいか。

吾が新仏教の同人諸君、願わくは大いに諸君の家庭を語れ、予先ず諸君に先じて、吾がボロ家庭を語って見よう。

「新仏教」明38・1

二

今一くさり理窟を云って置かねばならぬ。予は先に、今の家庭説は、家庭を害する方が多いと云った、何故に家庭を害するか、それを少しく云うて置かねばならぬ。