Classiques japonais avec furigana
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ひかりとかぜとゆめ
光と風と夢
Lisez 光と風と夢 (ひかりとかぜとゆめ) de Nakajima Atsushi (中島 敦) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 79 032 caractères · 158 écrans
既に食物搬入は済んだ。贈物は順々に注意深く数えられ、記帳された。ふざけた説話者が、品名や数量を一々変な節廻しで呼上げては、聴衆を笑わせている。「タロ芋六千箇」「焼豚三百十九頭」「大海亀三匹」……
それから、未だ見たこともない不思議な情景が現れた。突然、ポポ父子が立上り、長い棒を手に、食物の堆く積まれた庭に飛出して、奇妙な踊を始めた。父親は腕を伸ばし棒を廻しながら舞い、息子は地に蹲まり、其の儘何ともいえない恰好で飛び跳ね、此の踊の画く円は次第に大きくなって行った。彼等のとび越えただけのものは、彼等の所有になるのだ。中世のダンテが忽然として怪しげな情ないものに変った。此の古式の(又、地方的な)儀礼は、流石にサモア人の間にさえ笑声を呼起した。私の贈ったビスケットも、生きた一頭の犢も、ポポにとび越えられて了った。が、大部分の食物は、一度己のものなることを宣した上で、再びマターファに献上された。
さて、物語作者酋長の番が来た。彼は踊らなかったが、五羽の生きた※(「奚+隹」、第3水準1-93-66)、油入瓢箪四箇、筵四枚、タロ芋百箇、焼豚二頭、鱶一尾、及び大海亀一匹を贈られた。