Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
へいほうしゃ
兵法者
山本 周五郎
Lisez 兵法者 (へいほうしゃ) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 8 184 caractères · 16 écrans
四
ぞんも計られず、仰せの意味もおそれながら拝察いたしかねました、いかなる御意でございましたろうか、お申し聞けねがいとう存じまする」幾右衛門の言葉が終ると、光圀は粗朶を折って炉にくべながら、「……あの頃はおれも若かった、むざんな事をしたと思う」と嘆息するように云った。
四
廂を打つ時雨の音がひとしきりはげしく、山からひいた筧をこうこうと水の走るのが聞える。「かれはいつでも、身命を奉る一念にておれに仕えると申した……」と光圀はしずかに云いだした、「さむらいとしては当然な覚悟である、然しそのほうたちには限らぬ、このおれも青年の頃からその覚悟でいた、……わが命は今日かぎり、おれも日々そう思いきわめて生きてきた、そのほうたちがおれに仕える如く、この光圀も公儀に仕えるさむらいであり、公儀はまた禁廷より征夷の勅命を拝している、下は足軽小者より、上は征夷将軍にいたるまで、いつなんどきたりとも身命を捧げる一念に生きる、これがさむらいの道だ、……おのれみずから、一命は今日かぎりと思いきわめ、館を出れば再び館へ戻らず、水戸を出るときは再び水戸の土を踏むこと能わずと思い、常住きびしく身を持した、覚悟はそのとおりだったけれども肉躰はなかなかそこまでは徹しきれない、疲れを感ずれば睡くなり、飽きれば欠伸も出る、歓楽には誘われ苦労は避けたい