Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
へいほうしゃ
兵法者
山本 周五郎
Lisez 兵法者 (へいほうしゃ) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 8 184 caractères · 16 écrans
まるで挑みかかるような口調である。捨てておくと口論になると思ったので、年嵩のひとりが「武芸といえばお上のお相手に出たとき……」とさりげなく話題をほかへと変えてしまった。
兵法者なにがしは光圀にみいだされて召抱えられた新参である。刀法の達者としてみいだされ、お気にいりのようすでつねづね側近に仕え、新参には例のないとのい番にさえ出る、筋骨のすぐれて逞しい怒り肩の、いかにも兵法者というからだつきである。相貌も挙措もかなり尊大で、家中とのおりあいはあまりよくなかった、――どうしてあのような者を好んでお近づけなさるのか、そういって光圀の意を不審がる者も少なくない。特にこのごろかれは苛立っているようすだが、おそらくは兵法者として召抱えられたのにまだ師範の役を申しつけられないのが不満なのだろう、機会のあるごとにおのれを前へ押し出すような口をきくのだった。
その夜から数日すぎた或る日、光圀は兵法者なにがしをつれて庭をあるいていたが、ふと思いだしたように云った、「……先夜そのほうとのい番のときに、甲陽軍鑑は虚妄の書なれば士人の読むべからざるものだと申していたが、あれは少し違いはせぬか、なるほど筆つきに依怙があり、記述に誤りが無いではない、けれども撰者はその時代に生きて戦塵を浴び、攻防輸贏をまのあたりに見て書いたのだ、翻読