Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

かんこんそうさいはかせ

冠婚葬祭博士

佐々木 邦

Lisez 冠婚葬祭博士 (かんこんそうさいはかせ) de 佐々木 邦 (ささきくに) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 14 762 caractères · 30 écrans

Aozora Bunko

「映画館の持主は何うでしょう? 毎回徒で見られます」

「しかし映画ぐらい知れたものです」

「芝居の方は?」

「さあ。これも大したことはありません。入院なら一月でも二月でも一年でも続きます。殊に失業の時なぞは薬抜きで行っている法もありましょう」

「これは好い智恵を授かった。光子さん、何うだね? ハッハヽヽ」

「丈夫なものは寄せつけませんわ。医は仁術ですから」

と光子夫人は卻けた。

「仁術で追っ払うのか? 矢っ張り医者の娘だ」

「私、それよりも、あなたのお郷里が温泉宿なら宜いと思いますわ」

「徒逗留が利くからかい?」

「えゝ」

「箱根は高かったからな」

「私、あなたが予定よりも一日早く切り上げた次第分っていましたわ」

「参った。ハッハヽヽ」

「オホヽヽヽ」

「しかし愉快だったな。ハッハヽヽ」

新婚旅行の思い出らしかった。御馳走になるお礼に、僕は謹聴していた。二人は可なり長く話した後、僕が咳をしたものだから、漸く存在を認めてくれた。

「お茶に噎せたんです」

と僕は弁解した。何あに、反省を促す為めに、態と咳いたのだけれど。

間もなく、奥さんが女中に何か命じに立って行った。

「君、何うですか?」