Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ばけいちょう

化銀杏

泉 鏡花

Lisez 化銀杏 (ばけいちょう) de 泉 鏡花 (いずみきょうか) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 27 197 caractères · 54 écrans

Aozora Bunko

五

「十五の違だね。もっとも晩学だとかいうので、大抵なら二十五六で、学士になるのが多いってね。」

「無論さ。」

と少年は傾聴しながら喙を容れたり。

お貞は煎茶を汲出だして、まず少年に与えつつ、

「何だか知らないけれど、御婚礼をした時分は、嬉しくもなく、恐くもなく、まるで夢中で、何とも思やしなかったが、実はおじいさんと二人ばかりで、他所の人の居ない方が、御膳を頂く時やなんか、私ゃ気が置けなくて可かったわ。

変に気が詰まって、他人の内へ泊にでも行ったようで、窮屈で、つまらなくッて、思ってみればその時分から旦那が嫌いだったかも知れないよ。でも大方甘やかされた癖で、我儘の方が勝ってたのであろうと思う。

そのうちお祖父さんも安心をなすったせいか、大層気分も好くなるし、いよいよ旦那が東京へたつというので、祝ってたたしたお酒の座で、ちっと飲ようが多かったのがもとになってね、旦那が出発をしたそのおひるすぎに、お祖父様は果敢なくおなりなすったのよ。私ゃもうその時は……」

とお貞は声をうるましたり。

五

「それからというものは、私はまるで気ぬけがしたようで、内の中でも一番薄暗い、三畳の室へ入っちゃあ、どういうものだかね、隅の方へちゃんと坐って、壁の方を向いて、しくしく泣くのが癖になってね、長い間治らなかったの。