Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ばけいちょう

化銀杏

泉 鏡花

Lisez 化銀杏 (ばけいちょう) de 泉 鏡花 (いずみきょうか) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 27 197 caractères · 54 écrans

Aozora Bunko

何だってそう気が小さくッて、物驚きをするんだなあ。それだから疑ぐられるんだ。不可ねえ。」

お貞は淋しげなる微笑を含み、

「そういってながら芳さんもあの時はやっぱりそそッかしく、二階へ駈け上ったじゃあないかね。」

少年は別に考うる体もなく、

「そりゃ何だ、僕は何も恐いことはないけれど、あの髯が嫌だからだ。何だか虫が好かなくッて、見ると癪に障るっちゃあない、僕あもう大嫌だ。」

と臆面もなく言うて退けつ。渠は少年の血気にまかせて、後前見ずにいいたるが、さすがにその妻の前なるに心着きけむ、お貞の色をうかがいたり。

お貞は気に懸けたる状もなく、かえって同意を表するごとく、勢なげに歎息して、

「誰が見てもちがいはないねえ。私だってやっぱり嫌だわ。だがね、芳ちゃんは、なぜ好かないの。」

少年はお貞の言の吾が意を得たるに元気づきて、声の調子を高めたり。

「他にね、こうといって、まだ此家へ来て、そんなに間もないこったから、どこにどうという取留めたこともないけれど、ただね、髯の様子がね、亡なった姉様の亭主に肖ているからね、そのせいだろうと思うんだ。」

「そうして、不可いお方だったの。