Classiques japonais avec furigana
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じゅうにしこう
十二支考(上)〔全2冊〕
南方 熊楠
Lisez 十二支考(上)〔全2冊〕 (じゅうにしこう) de 南方 熊楠 (みなかたくまぐす) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 290 735 caractères · 566 écrans
には〈兎月を望んで孕み、口中より子を吐く、故にこれを兎という、兎は吐なり〉と出づ。雌雄ともに八竅とは鳥類同様生殖と排穢の両機が一穴に兼備され居るちゅう事で兎の陰具は平生ちょっと外へ見えぬからいい出したらしい、王充の『論衡』に兎の雌は雄の毫を舐めて孕むとある、『楚辞』に顧兎とあるは注に顧兎月の腹にあるを天下の兎が望み見て気を感じて孕むと見ゆ、従って仲秋月の明暗を見て兎生まるる多少を知るなど説き出した。わが邦でも昔は兎を八竅と見た物か、従来兎を鳥類と見做し、獣肉を忌む神にも供えまた家内で食うも忌まず、一疋二疋と数えず一羽二羽と呼んだ由、古ギリシアローマの学者またユダヤの学僧いずれも兎を両性を兼ねたものとしてしばしばこれを淫穢不浄の標識とした(ブラウン『俗説弁惑』三巻十七章)。ブラウンいわくこれは兎の雌雄ともに陰具の傍に排泄物を出す特別の腺その状睾丸ごときあり、また肛門の辺に前に述べた数孔あり、何がな珍説を出さんとする輩これを見て兎の雌に睾丸あり雄に牝戸ありとしたらしい。しかのみならず、兎の陰部後に向い小便を後へ放つもこの誤説の原だったろうと。一七七二年版コルネリウス・ド・バウの『亜米利加土人の研究』