Classiques japonais avec furigana
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じゅうにしこう
十二支考(上)〔全2冊〕
南方 熊楠
Lisez 十二支考(上)〔全2冊〕 (じゅうにしこう) de 南方 熊楠 (みなかたくまぐす) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 290 735 caractères · 566 écrans
、第3水準1-94-55)を兄弟とす、予の鮫崇拝論は近い内『人類学雑誌』へ出すが、少分は六年前七月の同誌に載せた「本邦における動物崇拝」なる拙文に書き置いたからそれに譲るとして、竜と鮫の関係につきここに述ぶるは、上に言うた通りわが邦でタツというはもと竜巻を指した名らしく外国思想入りて後こそ『書紀』二十六、斉明天皇元年〈五月の庚午の朔、空中にして竜に乗れる者あり、貌唐人に似たり、青き油の笠を着て云々〉など出でたれ、神代には支那の竜と同じものはなかったらしい、『書紀』二に豊玉姫産む時夫彦火々出見尊約に負き覘いたもうと豊玉姫産にあたり竜に化りあったと記されたが、異伝を挙げて〈時に豊玉姫八尋の大熊鰐に化為りて、匍匐い逶う。遂に辱められたるを以て恨しとなす〉とあり、『古事記』には〈その産に方っては八尋の和邇と化りて匍匐い逶蛇う〉とあり、その前文に〈すべて佗国の人は産に臨める時、本国の形を以て産生む、故に妾今もとの身を以て産を為す、願わくは妾を見るなかれ〉、これは今日ポリネシア人に鮫を族霊とする輩が事に触れて鮫の所作を為すごとく、姫が本国で和邇を族霊とし和邇の後胤と自信せる