Classiques japonais avec furigana
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じゅうにしこう
十二支考(上)〔全2冊〕
南方 熊楠
Lisez 十二支考(上)〔全2冊〕 (じゅうにしこう) de 南方 熊楠 (みなかたくまぐす) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 290 735 caractères · 566 écrans
さて現存の馬属の諸種を数えると、第一に馬、これに南北種の別ありて、アラブやサラブレッドが南種で、その色主に赤褐で、しばしば額に白星あり、眼の前少しく窪む、北種はその色主に帯黄黯褐で、眼の辺に窪みなし。北欧の諸小馬、蒙古の野小馬等がこれじゃ。次にアジアの野驢、これは耳大にも小にも過ぎず、尾は長い方、背条黯褐で、頭より尾に通りあり。これに二種あり。蒙古のチゲタイと、その亜種チベットのキャングは大にして赤く、西北インド、ペルシア、シリア、アラビヤ等に出るオナッガは、黄赭また鼠色がかりいる。いずれも二十から四十疋まで群れて、沙漠や高原を疾く走る。オナッガは人を見れば驚き走り、安全な場に立ち留まり、振り返って追者を眺め、人近づけばまた走り、幾度となくここまで御出を弄す。古カルデア人、いまだ馬を用いるを知らなんだ時、これを捕えて戦車を牽かしめた(第三図)。『本草綱目』に、〈野驢は女直遼東に出づ、驢に似て色駁、※(「髟/宗」、第4水準2-93-22)尾長〉といったはチゲタイで、〈野馬は馬に似て小、今甘州粛州および遼東山中にもまたこれあり、その皮を取りて裘と為す、その肉を食い、いわく家馬肉のごとし、ただし地に落ちて沙に沾れず〉とあるは、いわゆる蒙古の野小馬一名プルシャワルスキ馬だろうが、昔は今より住む所が広かったらしい