Classiques japonais avec furigana
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じゅうにしこう
十二支考(上)〔全2冊〕
南方 熊楠
Lisez 十二支考(上)〔全2冊〕 (じゅうにしこう) de 南方 熊楠 (みなかたくまぐす) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 290 735 caractères · 566 écrans
これは無双の吉瑞で他邦人がこの国を兎ほど弱しと侮って伐つと実は虎ほど強いと判る兆とあってこの地に都を定めたという。ランドの『安南民俗迷信記』にコンチャニエンとて人に似て美しく年歴ると虎に化ける猴ありと。
『本草綱目』に越地深山に治鳥あり、大きさ鳩のごとく青色で樹を穿ってを作る、大きさ五、六升の器のごとく口径数寸餝るに土堊を以てす、赤白相間わり状射候のごとし。木を伐る者この樹を見ればすなわちこれを避く、これを犯せば能く虎を役して人を害し人の廬舎を焼く、白日これを見れば鳥の形なり、夜その鳴くを聞くに鳥の声なり、あるいは人の形と作る、長三尺澗中に入りて蟹を取りて人間の火について炙り食う、山人これを越祀の祖というと載す。『和漢三才図会』にこれをわが邦の天狗の類としまたわが邦いわゆる山男と見立てた説もあるが、本体が鳥で色々に変化し殊に虎を使うて人を害するなど天狗や山男と手際が違う。とにかく南越地方固有の迷信物だ。鳥と虎と関係ありとする迷信はこのほかにも例がある。ヴォワン・スチーヴンス説にマレー半島のペラック、セマン人懐妊すると父が予め生まるべき児の名を産屋近く生え居る樹の名から採って定めおく。