Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

じゅうはちじょうおつ

十八条乙

山本 周五郎

Lisez 十八条乙 (じゅうはちじょうおつ) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 13 127 caractères · 26 écrans

Aozora Bunko

現にあれ以来、彼は役所への出仕も控えており、必要な事務があれば下役の者が連絡に来ている状態なので、謹慎はほぼ正式なものだと思われたが、それでも念のために、家士の一人を大目付へやって慥かめた。大目付では「登城に及ばず」ということであった。その午後、妻のあやが里の安田へ年賀にゆき、帰って来るとせきこんで、こんどの事について聞いた話をしようとした。妻のようすで、なにを話しだすかわかったのだろう、庄兵衛はきびしい調子で、約束を忘れたのかときめつけた。あやはどきっとし、謝罪するように、そっと眼を伏せて黙った。

「ちょっとその手をおみせ」庄兵衛はすぐに声をやわらげて云い、妻のほうへ手をさし伸ばした、「その火傷をした手だよ」

あやは膝の上で、その右の手を左の手で隠した。庄兵衛はすり寄って、押えている手をはなし、右手を取ってみた。拇指はぜんぶ、他の四本は第二関節以下、そして手の甲から手首まで、みにくいひきつれになった皮膚が光っていた。

「知らなかった、こんなになってしまったのか」庄兵衛はするどい痛みを感じたように顔をしかめた、「治療にはちゃんとかよったのだろうね」

「もういいと云われるまでかよいました」