Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
なんぼく
南北
横光 利一
Lisez 南北 (なんぼく) de 横光 利一 (よこみつりいち) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 19 591 caractères · 40 écrans
「今来たのは秋公か?」
「お前、秋が安次を連れて来てくれたんやがな。」
安次は急に庭から立ち上ると、
「秋公、こら、秋公。」と大声で呼び出した。
勘次は秋三に逢いたくはなかった。
「安次か、えらく年寄ったやないか。」と彼は安次の呼び声を遮った。
「うん、こう鼻たれるようになったらもうあかん。帰れたもんやないけれどさ。とうとうやられてのう。心臓や。お前医者めが持たん云いさらしてのう。どうもこうもあったもんやない。このざまやさ。」
「どうした?」
「酒桶からまくれてお前、ここやられてのう。」安次は胸を押えてみせた。
「ふむ、よう死なんでこっちゃして?」
「死にゃお前結構やが、運の悪い時ゃ悪いもんで、傷ひとつしやへんのや。親方に金出さそうと思うたかて、勝手の病気やぬかしてさ。鐚銭一文出しやがらんでお前、代りに暇出しやがって。」
「そうか、道理で顔が青いって。」
「そうやろが。」
「そしてこれから何処行きや?」
「何処って、俺に行くとこあるものか。母屋に厄介になろうと思うて帰って来たのやが、秋公がお前、南の家は株内やぬかして、引っ張って来よったのや、ほんまに済まんこっちゃ。」
「秋が連れて来たんか?」