Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
なんごくたいへいき
南国太平記
直木 三十五
Lisez 南国太平記 (なんごくたいへいき) de 直木 三十五 (なおきさんじゅうご) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 493 291 caractères · 991 écrans
「ええ、そうとも、浪人の、一人や、二人、達引く分にゃあ――」
「町内から、追い出してしまう」
「そんなことをいうと、ここから、追い出す」
「そいつあいけねえ」
益満は、じっと、天井を眺めていたが
「もう二三軒、餞別を集めてやろう。後刻に又――」
立上って、すぐ、表へ出てしまった。
益満の気紛れ、奔放は、十分に知っていた。然し、いざとなった時に、利欲につくのは――益満だけに、許しておけなかった。
小太郎は怒りに顫えながら、不信の態度に歯噛みしながら、富士春のところを飛び出して来たが、ふと、佇むと
(引返して斬り捨ててやろうか)
と、思った。
重い空から、小雨が降りかけてきた。往来の人々は、小太郎に、気もかけず、急ぎ足に、小走りに――すぐ、ちらちら、傘をさす人さえ見えてきた。
小太郎は、歩いているのか、走っているのか、わからなかった。頭の底に、重い怒りが、沈んで燃えていた。血管の中の血までが、怒っていた。その時
可愛や、あの子は、浪人かあ
大きい声であった。浪人と、いう言葉が、その怒っている頭を、針のように突き刺した。小太郎が振向いて、声のした家を、睨むと
不憫や、明日から、野伏りかあ