Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

なんごくたいへいき

南国太平記

直木 三十五

Lisez 南国太平記 (なんごくたいへいき) de 直木 三十五 (なおきさんじゅうご) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 493 291 caractères · 991 écrans

Aozora Bunko

。然らば、牧を討つか? 然しながら、果して、牧一人討って、禍根を絶滅させうるか? 牧の如きは一匹夫にして、その根元はお由羅にあるか? 調所にあるか? 或いは又、久光公が在さばこそ、かかる無惨の陰謀も企てられるが故に、久光公こそその大根か」

黙々と俯向いている人もあるし、一々頷く人もあった。左源太は、ここまでいって、腕組をした。そして

「来る途上、嘉右衛門とも、話をしたが、とにかく、穏健の手段をとるならば、今度の御出生の模様によって、もし、御幼君ならば飽くまで、守護する――」

「今迄でも、飽くまで、守護したではござらんか」

軽輩の中から、益満が、鋭く、突込んだ。

「つくした」

「然し、無駄でござった」

「そう」

「論はいらぬ。まず、牧を斬ることが、第一」

益満は、腕組して、天井を見ながら、冷然といい放った。

「わしも、そう思う。然し――益満、牧が、何処におるか? 又、牧の居所が判ったにせよ、毎日の勤めを持っておる身として――牧を斬りに行くことは――」

「素より、浪人の覚悟――」

「そちの如き、軽輩は、それでよいが、わしらは、そう手軽、身軽に行きかねる。その上、牧には、相当、警固の人数もおると聞き及んでいるから、迂濶に行っては、一切の破滅になる。