Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
なんごくたいへいき
南国太平記
直木 三十五
Lisez 南国太平記 (なんごくたいへいき) de 直木 三十五 (なおきさんじゅうご) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 493 291 caractères · 991 écrans
二三人の侍女は、脇腹を押えて苦しがった。
「南玉っ、ここを何処だと思ってやがるんだ。いい気になって――」
と、小藤次が、赤くなると、お由羅が
「藤次っ」
と、叱った。
「だって――」
「いいではないか。綺麗なら、惚れるのが当前でないか」
「いよう、出来ました。東西東西、ここもと大出来」
南玉が、扇を拡げて、右手で差上げた。
「然しでげす。そこに、道有り、作法有り、不義は御家の法度とやら、万一そういうことがしったい致しました時には、憚りながら、ぽんぽんながら、この良庵が捨ておきませぬ。のんのんずいずい乗込んで、日頃鍛えし匙加減、一服盛るに手間、暇取らぬ。和漢蘭法、三徳具備、高徳無双の拙がついていやすから、そういう過ちの無いように、隅から、隅まで、ずいとおたのみ申し上げ奉ります」
南玉は、真面目な顔をして平伏した。
「ようわかった。御苦労であったのう」
お由羅が、こういうと、侍女の一人が、立上って、南玉の側へ来て
「御案内仕ります」
「いや、大きに――それでは、深雪」
二人は、二人だけがわかる眼配せをした。南玉は、立上った。そして
「へっ、へっへ。猫、鳶に、河童の屁でげすかな。