Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

なんごくたいへいき

南国太平記

直木 三十五

Lisez 南国太平記 (なんごくたいへいき) de 直木 三十五 (なおきさんじゅうご) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 493 291 caractères · 991 écrans

Aozora Bunko

(そうなるかもしれぬ)

と、三人とも感じた。だが、自分達の力では、何うすることもできなかった。ただ、玄白斎が、どうしてそれを感じたのか? こうして、物を云っている老師が、何うなって死ぬのか――三人は、それが、真実とも思ったし、あり得ぬこととも思った。

「牧――その力を――」

玄白斎が、呟いた。人々は、玄白斎が、夢でも見ていたのではないかと、感じた一刹那、さっと、玄白斎の顔に、赤みがさすと

「南無諸天、十方世界、円光の内に坐して、光明魏々たり、願くは、分段同居正邪の闇を照らさせ給え」

何処からか、不思議の力の入って来る玄白斎の声であった。同時に、病に伏していた老人と思えぬ早さで、戒刀が閃いた。

「南無、赤身大力明王、邪修を摧破して、剣刃下に伏滅せしめ給え。いかに、牧っ」

空間を睨んだ玄白斎の顔は、精気と、凄気とに充ちていた。三人の弟子は、膝を掴み、唾を飲んで、じっと、凝視めた。

三人には、聞き取れる言葉もあったが、聞き取れぬ言葉もあった。

玄白斎は、口早に、何かを叫んだり、口の中で呟いたりしながら、苦痛に耐えぬように、眉を歪め、手を顫わしていた。そして、半分立上って、火炉の中へ、倒れかからんばかりに、憤った眼で、何かを凝視めながら、刀を突き出すかと思うと、肩で、荒い呼吸をしては、俯向いてしまった。