Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
なんごくたいへいき
南国太平記
直木 三十五
Lisez 南国太平記 (なんごくたいへいき) de 直木 三十五 (なおきさんじゅうご) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 493 291 caractères · 991 écrans
何れを主、何れを従とはわしは申さぬ。ただ、牧一人を討つため、無益の日をおくるのが惜しい。牧を追求する暇に、この天下の大仕事へも加わらんか」
「わしには――少し、大きすぎる。今のわしは、ただ、牧が憎い。その憎む心で動くほか、何う教えられようとも、動く気はせん。益満の申し分は、真実であろう。ちらちらと、近頃聞く、尊王、倒幕――それが、本物か、流行物か、わしらの若さでは、判断がつかぬ。ただ判断のつくのは、斉彬公のために、悪逆の徒を滅すことは、何よりも、家来としての為すべきことだ、ということだけじゃ――南玉、戻ろうか?」
益満は、微笑したままで、小太郎の顔を、じっと、眺めていた。
「然し――」
と、南玉は、益満に
「これまで一緒に――」
小太郎は、二人の浪人に
「長く、御無礼仕りました」
と、手をついて、立上った。
「小太郎様、もう少し」
南玉が、手を延した時、小太郎は、次の間へ、出てしまった。
お為派崩れ
島津斉興は、大きい眼鏡の中から、皺の重くたれた眼瞼を、しばたたきながら、口を曲げて、手紙を読んでいた。そして、読み終ると、脣を尖らせて、暫く、じっと、前の方を凝視めていた。