Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

なんごくたいへいき

南国太平記

直木 三十五

Lisez 南国太平記 (なんごくたいへいき) de 直木 三十五 (なおきさんじゅうご) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 493 291 caractères · 991 écrans

Aozora Bunko

牧は、立上って

「下山」

と、いった。三人が

「ええ?」

と、聞くと

「勘定をすまして――」

と、いいすてて、道へ出てしまった。

巷の音

燭台が、明るく、金地の襖を、磨きのかかった柱を――それから、酔った人々の顔を照らしていた。

「愉快、愉快、愉快、我輩は、舞うぞっ」

と、一人が、怒鳴って、刀を、どんと突き立てた。

「とにかく、将曹、平等、君側の奸を、先ず血祭として、それをだ、まず、軍陣の血祭として、而して、斉彬公を盟主として、討幕の師を、雷発させるんだ。ええか――」

一人は、真赤な顔をして、扇を、膝の上へ正して

「長歌」

と、叫んだ。

鳥が鳴く、東の国に

行き向い、千々の心を、尽しつつ

荒びなす、醜の醜臣

打ち払い、功業立てなむ

真心は、霞と共に

大空に立渡りける

「よう、よう」

と一人が、叫んだ時、

君不見、方今天下転変の状

内外上下都失倫

「ちぇすとうっ」

「舞うぞ」

と、叫んで、有村が、影の閃く如く、座の真中へ出た。そして

「よーうっ」

従是、当取断一字

断行直、使避鬼神

灯をうつして、刃が、橙色に光を放って閃いた。畳が、壁が、時に柱までふるえたし、人々の懸声と、拍手と、叫び声とに、遥かに距てている往来の人さえ、足を止めて、この宿の二階を見上げた。