Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
なんごくたいへいき
南国太平記
直木 三十五
Lisez 南国太平記 (なんごくたいへいき) de 直木 三十五 (なおきさんじゅうご) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 493 291 caractères · 991 écrans
西郷吉之助は、すぐ、お庭方を御免になった。大久保一蔵は、琉球館書記方心得を、罷免されてしまったし、その外、斉彬の手で、取立てられ、取立てられかけていた人々は、殆んど、その位地を奪われてしまった。
そして、その人々の代りに、上士の人々が、それらの二男が、三男が入って来たが、上役は、蔭でそっと
「物の役に立たぬ」
と、呟くし、下役の人々は
「何んだ、あの野郎」
と、軽蔑した。そして、心ある上役は、軽輩時代の近づいたのを知って、斉興を、もう一度、後見にしたということは、却って、悪かったと考え、下役の人々は
(老公は、すぐ死ぬんだ。死んでみろ、手前ら――)
と、威張るのみで、仕事のできぬ上士出の人々を、軽蔑して、斉興の死を、待つ心になっていた。
磯浜にあった紡績工場は、閉鎖されてしまった。上士達は
(何んの役にも立たぬ紡績工場など――いっそ、こわしてしまえばいい)
と、思ったし、下士達は、それが、ただ、斉彬の遺物であるというだけで、そうしたことに、深い憤りを包んでいた。反射炉の火も消えてしまった。上士達は、それに対して
「濫りに、大砲などを鋳造して、幕府のとがめを受けるなど、愚の頂上だ。