Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

なんばんひわもりうこんまる

南蛮秘話森右近丸

国枝 史郎

Lisez 南蛮秘話森右近丸 (なんばんひわもりうこんまる) de 国枝 史郎 (くにえだしろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 55 869 caractères · 112 écrans

Aozora Bunko

戦いは我らの勝でござる。そうして我らは悪者ではござらぬ。お帰りなされ、お帰りなされ」――で後を追っかけた。

何で民弥が帰るものか。民弥は懸命に走って行く。

木間を潜り、坂道を転び、月光を蹴散らし、町へ町へ! 町の方へと走って行く。

しかし民弥は逃げられなかった。

行手に盛り上った森があり、そこの前まで駈けて行った時、五六十人の同勢に、グルグルと取り囲まれてしまったのである。

28

洵に異風な人達であった。

大方の者は赤裸で、茜の下帯をしめている。小玉裏の裏帯を、幾重にも廻して腰に纏い、そこへ両刀を差している。

つかみ乱した頭の髪、それを荒縄で巻いている。黒波の脚絆で脛を鎧い、武者草鞋をしっかりと穿いている。そうして或者は熊手を持ち、そうして或者は鉞を舁ぎ、そうして或者は槌をひっさげ、更に或者は槍を掻い込み、更に或者は斧をたずさえ、龕燈を持っている。

「あっ」と仰天した娘の民弥は、ベッタリ地上へ坐り込んでしまった。

極度に胆を潰したのである。

胆の潰れたのは当然といえよう、一難が去れば一難が来る。そうして新しい災難は、以前の災難よりより以上、恐ろしいものであるのだから。