Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
なんばんひわもりうこんまる
南蛮秘話森右近丸
国枝 史郎
Lisez 南蛮秘話森右近丸 (なんばんひわもりうこんまる) de 国枝 史郎 (くにえだしろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 55 869 caractères · 112 écrans
気丈の民弥も顫え上り、茫然として見守った。
が、それにしてもこの連中は、どういう身分の者だろう?
浮木の姥が走って来て、その連中とぶつかった時、大体身分の見当が付いた。
「おっ、汝らは茨組か!」こう云ったのは浮木である。
「珍らしいの、浮木の姥か」
こう云って進み出た壮漢は、この一党の頭と見え、荒々しい顎鬚を顎に貯え、手に鉄棒をひっさげている。年の頃は四十五六、腹巻で胴を鎧っている。星影左門という人物である。
「唐姫殿はご無事かの?」嘲笑うように訊き返した。
「うむ」と云ったが浮木の姥は、かなり周章た様子であった。「いつ其方達は上洛したぞ?」
「ご覧の通りさ、たった今さ」
「で、何のために上洛したな?」
「京師を掠めようその為さ」
「が、そいつはよくあるまい」浮木はその眼をひそめたが、
「あの信長めが京師を管理し、威令行なわれているからの」
「そんなことには驚かないよ」星影左門は笑ったが「何の検断所の役人どもに、指一本でもささせるものか」
「が、それにして何のために、五六十人ばかりの同勢で、いまごろ上洛して来たな?」
「唐姫殿が欲しいからよ」
「ふふん」と浮木は嘲笑った。