Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ゆうじんいっかのし

友人一家の死

松崎 天民

Lisez 友人一家の死 (ゆうじんいっかのし) de 松崎 天民 (まつざきてんみん) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 6 805 caractères · 14 écrans

Aozora Bunko

○

K君――――。

物価暴騰の声に、脅やかされているばかりが能ではない。時には遊びの気分に浸って、現実の生活苦を忘れようではないか。――僕達はこうした主旨から、大正八年七月川開きの夜を、向島の百花園で、怪談会に興じた。

泉鏡花氏、喜多村緑郎氏の他、発起人として尽力したのは、平山蘆江氏や三宅孤軒氏などであった。七夕祭の夜、喜多の家の茶荘に招かれた時、平山君や僕から言い出した催しとて、趣向の事や人の寄りなどに就いては、人知れず苦労していた。しかし世間には、同趣味の人達が多いと見えて、三十人か五十人、多くて七十人位であろうとの予想は外れて、当夜になると百五十人からの参集者があった。

従って、シンミリと寂しかるべき怪談会は、意外にも賑かな陽気な集会となって、芸妓達の白い顔や、芸人達や料理屋の主人と云ったような、いなせな連中が気勢を添えてくれた。

「こんなに集っては、仕様がありませんね。会費をウンと高くして、十円位にすれば宜かった…………」

「え、五円と云うところでしたね。しかし数に於ては成功なんです。怪談祭の気味にはなったが、まず結構としておく事ですね」