Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
のろいのダイヤモンド
呪の金剛石
野村 胡堂
Lisez 呪の金剛石 (のろいのダイヤモンド) de 野村 胡堂 (のむらこどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 14 393 caractères · 28 écrans
「帝国新聞の千種さん、よく存じて居ります。多勢の人の罪亡ぼしに何も彼も申し上げましょう、斯ういうわけです」
船頭達を、警察と医者と子供の実家へ走らせた後、女は岩の上に横わる無残な二つの死体を弔い顔に、こう話しはじめました。
「簡単にお話いたしましょう、それは世にも恐ろしい、宝石の呪い話です。お話はインドに始まります。ヒマラヤ山下のハイドラバッド王国の寺院に、仏像の目に鏤められた、鳩の卵ほどの、見事なダイヤがありました。大きさに於て稀世の逸品であるばかりでなく、世にも珍らしいブリューで、その色の美しさは譬うるに物がありません。二千年間、仏教徒の尊崇を集めたそのダイヤを、十八世紀になってから、物慾に眼のくらんだ、一人の兇漢が盗み出しました。が、自分の肉を切り開いて隠したにもかかわらず、異常な強迫観念に囚えられて、到頭、英国の船に逃げこまなければなりませんでした。『船の中には、仏陀の光も届かぬ』イギリスの船長はそう言って兇漢を迎えましたが、沖へ出ると、言葉巧みにその青色ダイヤを奪って、仏陀の光の代りに海の底の地獄へ送りこんでしまったのです。呪のダイヤの二百年に亙る流転の歴史は、ここにその最初の頁を開きます。