Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
わし
和紙
東野辺 薫
Lisez 和紙 (わし) de 東野辺 薫 (とうのべかおる) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 35 557 caractères · 70 écrans
村だったら、米を買うことなどはないものと単純にきめていたとしゑには、これは意外な話であったが、現によしの家でも、今まで年に三俵近く足りなかったというのである。畑は前から三反歩以上あるので、家で食べるだけの野菜と、ネリを作るほかは桑畑にしてあること。養蚕では去年四百円近く入ったこと、紙の値は年毎に騰っていて、一昨年の二千二百円いくらかが、去年は原料の配給が少かったにもかかわらず、それ以上になっていた。友太が出征しての留守中、面倒な記帳をさせられてから興味を持ったとかで、よしはいろいろ細かい数字を上げた。もともと、としゑがよしの意を迎えるために訊き出したこんな暮し向きの話も、二人を親密にさせるには役立った。としゑは幾分誇張して、専売局に働く女工達の内輪話をしてきかせた。間もなく二人は、女同士でなければ話せないことにひそひそと声をひそめては、まあ嫌だなどと吐息をもらし合うのであった。寝入ったと思ったせんが眼を醒ましていて、二人をはっとさせることもあった。やがて踏み込まねばならない未知の世界を、よしは真剣に模索していた。「嫂のややこ、男だといいがなァ。」