Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
わし
和紙
東野辺 薫
Lisez 和紙 (わし) de 東野辺 薫 (とうのべかおる) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 35 557 caractères · 70 écrans
惣三はというと、煮ものをしているとしゑのそばに来て、ふいにそんなことを言い出したりするのだった。からだに注がれた半ば呆けた視線を感じたとしゑは、ふっと身の竦みを覚えて思わず前をかき合わせた。
「女では悪いの、嫌い?」
何気なくそう訊くと、急に赤くなって眼をそらした。
「んだ、女だって……どっちだっていいげんと。」
そうかと思うと、郡山の人口は何万だったろうかと唐突に訊くのである。別段嫂を試みるわけではなく、郡山と福島とでは、どちらに沢山工場があるだろうと、ぶつぶつ独り言をするのであった。
「工場に行きたいの?」
「ん、高等科を出たら行きてえんだ。」
と、恥しそうにした。としゑが台所の水甕を覗くと、俺が汲んで来ると素早く手桶を下げた。十七になっているせんには、どこか気難しいところがあって、と言っても、このせんが一番惣吉に似ていると思うのだが、何となくものが頼みにくかった。惣三は、学校から帰るや道具の包を投げ出して、何かする仕事はないかと必ずとしゑに訊いた。それから芋かなんかを頬張りながら漉屋に行って、せんと代って「楮叩き」にかかるのだった。はじめて聞いた時、としゑはそれが何の音かわからなかった。