Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
そうせきしとわたし
回想 子規・漱石
高浜 虚子
Lisez 回想 子規・漱石 (そうせきしとわたし) de 高浜 虚子 (たかはまきょし) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 115 187 caractères · 231 écrans
この朝は初めから機嫌がよかったが、話は自然須磨に及んで居士はやや不明瞭な言葉で暫く楽しく語り合った。
「足あり仁王の如し……」云々という記事もこの文章を書いた序に余が筆記したもののように覚えて居る。
その翌日の十五日の記事に糞尿の臭気の事が三項まで書いてあるのは居士自身病床の臭気に基いたものに相違ない。その二項共が臭気の弁護になっているところも居士の面目を発揮している。
それから十六日には記事がなく、十七日には芳菲山人の来書が代りに載せてあって、十八日も欠け、十九日朝に永眠されたのであった。それから思うと十五日の臭気の記事を除くと、実に十四日の朝の記事は居士の最後の文章と言ってもいいものであったのである。
十五日から十七日までのことは記憶が朧気であるが、十八日の午前であったか、午後であったか、余らが枕頭に控えていると居士は数日来同じ姿勢を取ったままで音もなく眠って居た。其処へ宮本仲氏――医師――が見えて、
「どの辺が苦しいですか。」と聞いた。
「この辺一面に……」と居士は左の手で胸の当りを教えた。胸部には水が来て居ったが、手の方は痩せたままであったので、殆ど骨に皮を着せたような大きな手を広ろげるようにしてその胸部を教えた時の光景が目に染み込んでいる。