Classiques japonais avec furigana
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ちきゅうとうなん
地球盗難
海野 十三
Lisez 地球盗難 (ちきゅうとうなん) de 海野 十三 (うんのじゅうざ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 84 072 caractères · 168 écrans
外国船の秘密
学士は三度面喰って、呆然と相手の顔を穴の明くほど打ち眺めた? すると佐々は手帳の間から一葉の名刺を抜いて学士に手渡しながら、元気な声で云った。
「……僕は東京通信新聞社の記者です。さあ一番乗りの特種を下さい!」
外国船の秘密
大隅学士は直ぐに佐々記者と仲よしになった。尤も佐々のような押しの太い人間は、いくら振り離そうとしても用のある間は決して離れてくれないことは確だった。
佐々記者はなかなか熱心に根掘り葉掘り質問をするので、まもなくこの村の事件に関する大抵のことは知られてしまった。しかし彼は賢明だったから直ぐに本社へ通信を送るようなことはしなかった。他社ではこの事件にまだ気がついていないから、その間はむしろ沈黙を守り、そして事件の内容を出来るだけみっちり仕入れておく方が得策であることを知っていた。
そんなわけで、佐々記者は記事を取るばかりではなく、今では大隅学士を大いに手助けして一日も早くこの事件の解決を図ろうと決心したのだった。彼は学士の為に、自分の知っているいろいろな知識を貸して与えた。
「大隅さん、いよいよ今日の十一時だ。さあそこにある受話器で、よく聞いているんだよ」