Classiques japonais avec furigana
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しおばらたすけいちだいき
塩原多助一代記
三遊亭 円朝
Lisez 塩原多助一代記 (しおばらたすけいちだいき) de 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 138 733 caractères · 274 écrans
のは、馬の荷鞍に二分と一貫の銭と馬通いの帳面があるから変に思い、多助が他国へでも行くならば此の銭を持って行く筈だが、これへ縛り付けて行くからは、身でも投げたか、但しは雑木山へでも入って首でも縊って死んだかと思って、山川を捜したが判りませんので、おかめは心の中で嬉しいが、外面では五八に言付けて、何処へ往ったか捜して御覧と案じる振で捜させても分りませんので、おかめも内々安心して居りました。すると九月三日に五八が他所から帰って来まして台所の事をして居ると、
かめ「あの五八や、こゝへ来なよ」
五「お内儀さん、なんでがんす」
かめ「此処へ来な、アノ其処に膳があるから、それを拭いて置いてくんな、今日は家にお客があるから、そうして水を汲んだり何かしておくれ」
五「何処からお客が来やんすな」
かめ「何処からお客が来るって、お前の知っての通り多助は此の家の主人だのに、家出をして行方も知れず、おえいと両人で此の身代を持って居られないから、どんな者でもお婿を貰おうと思って居ると、お前の知っている御城内の原さんの御子息丹三郎さんは病身でお屋敷の御奉公は出来ないから、百姓か町人の家へ養子に遣りたいと云うので、名主からの口入れで相談も整い、今日は婚礼をするので、原さんと名主幸左衞門さんとが来る