Classiques japonais avec furigana
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しおばらたすけいちだいき
塩原多助一代記
三遊亭 円朝
Lisez 塩原多助一代記 (しおばらたすけいちだいき) de 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 138 733 caractères · 274 écrans
さてお話は二つに別れまして、沼田の鹽原の家では其の騒動は一方ならず、馬が荒れ出して丹三郎を噛殺しました時には、名主幸左衞門、原丹治もおかめも途方にくれて慌てまわりました。是れは何も馬が多助の讐を取ったという訳ではございません、馬は鼻の先へ閃めく刄の光りに驚いて躍ね出し、おえいを引倒し丹三郎を噛殺すような訳になるも天の悪しみで、自然に馬が斯様な事を致すような事に成りましたものでございます。丹治は我が可愛い忰を噛殺されましたから焦立って庭へ飛び下り、馬の脇腹へ刀を突込んでこじりましたゆえ、流石に猛き大馬も其の場へバッタリと横仆しになる上へ乗し懸り、力に任せてギューと無闇に刮りましたから、馬は其の儘悲しい声をあげて息は絶えました。其の中にわい/\と人声が致しますゆえ丹治も観念いたして、
丹「おかめもう迚も此の家に足を留めている訳にはいかん、殊に証拠の艶書を太左衞門が持って逃出したから必ず役所へ訴え出るに違いない、そうする時は迚も斯うしてはいられないから、己も身を匿さなければならない」
かめ「そんなら旦那お邪魔でしょうが私も御一緒に連れて往って下さいまし」