Classiques japonais avec furigana
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しおばらたすけいちだいき
塩原多助一代記
三遊亭 円朝
Lisez 塩原多助一代記 (しおばらたすけいちだいき) de 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 138 733 caractères · 274 écrans
下では百姓が人殺し/\と云って居りますが、往来は稀な山村で、名におう上野国東口の追貝村、頃は寛延元年八月の二日、山曇りと云うので、今まで晴天でいたのが暗くなって、霧が顔へかゝりました、暗さは暗し、向う山では鹽原角右衞門が山賊を打とめ、旅人を助けんと家来と知らず鉄砲の狙いを定めて、ガチリッと引金を引く拍子に、どうんと谺へ響いて、無惨や右内は乳の上を打抜かれて一度は倒れましたが、一方へ刀一方へ草を掴んで立上り、足を爪立て身を慄わせ、ウーンと云いながら、がら/\と血を吐き出しますと、其の血が百姓の顔へ掛りますから、百姓は自分が打たれた心持がして、人殺し/\/\と慄えながら云っている所へ、鹽原角右衞門が独木橋を渡ってトッ/\/\と駈けて来ました。
鹽「これサ御旅人お怪我はありませんか」
角「はい怪我アしたかもしんねえ、真赤な血が出やした」
鹽「それは私が今上の賊を打留めたによって、其の血が貴方にかゝったのだろう、それとも少しは切られましたかな」
角「へえ、道理で痛くも何ともなかった、助かったかな、有難うごぜえやす」
と血だらけになった百姓が仰向いて見ますと、氈鹿の膏無しに山猫の皮を前掛にしまして、野地草の笠を背負い、八百目の鉄砲を提げて、