Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
やこうちゅう
夜光虫
織田 作之助
Lisez 夜光虫 (やこうちゅう) de 織田 作之助 (おださくのすけ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 66 871 caractères · 134 écrans
――おい、亀公、お前も掏摸なら掏摸らしゅう、もう一本筋の通った仕事をしろ」
返して来いと、豹吉はすさんだ声で言った。
「返せと言うたかテ、どこを探したらええか、さっぱり判らんがな」
「判らなかったら、一日中駈けずり廻って探して来い――いやか。いやなら、いやと言え!」
「返すよ、返すよ。返しゃいいんだろう」
しかし、亀吉はまだぐずついていた。が、「ハバ、ハバ!」
と、言われると、
「オーケー」
自分の言葉に軽く押し出されるように、亀吉はひょいとハナヤを飛び出した。
次郎と三郎は、びっくりしたような眼を見合せていた……。
大阪の憂鬱
丁度その頃――。
というのはつまり、亀吉が豹吉にいいつけられて小沢十吉を当てなく探しに、千日前のハナヤを出た頃――。
雪子は阿倍野橋の宿屋の一室に寝巻のまま閉じこもって、小沢の帰りを待ち焦れていた。
妙な一夜が明けて、朝小沢は眼を覚すと、雪子に言った。
「君、どうする……?」
「どうするって……?」
「帰れる、その恰好で……」
「帰られへんわ」
寝巻に細帯だけだった。おまけにその寝巻は宿屋のものなのだ。よしんば借りて帰るにしても、温泉場の夜ならともかく、白昼の大阪の町を、若い娘の寝巻姿は目立ちすぎる。