Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

たいしかんのしまつきかん

大使館の始末機関

海野 十三

Lisez 大使館の始末機関 (たいしかんのしまつきかん) de 海野 十三 (うんのじゅうざ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 9 934 caractères · 20 écrans

Aozora Bunko

本当に突撃隊ですかなあ」

「すぐとんでいってきりきり巻きつくところから見ても、それが突撃隊員だということが分る。その毒蛇が人語を喋ることが出来れば、もっと詳しいことが分るのじゃが……」

話の最中に、醤の部下が、庭の方からあわただしく食堂の中にとびこんできた。

「委員長。たいへんです。金博士が、只今これへ現れます」

「え、こっちへ金博士が……」

「あ、あの足音がそうです」

ずしんずしんといやに底ひびきのする足音が聞える。醤は、泡をくっているうちに、逃げ場を失い、またもや卓子の下にごそごそと匐い込んだ。

卓子のシーツの裾が、まだゆらゆら揺れている最中に、金博士がぬっと入って来た。どうしたわけか、金博士は、頭の上から肩のへんにひどく泥を被っていた。

「やあ、金どのか。一杯どうじゃ」

王老師も、ちょっとおどろいて、前にあった盃をとって差し出した。

「いや、酒はもうたくさんですわい」

と金博士が、落付いた声でいった。

うむと呻った老師は、のみかけの酒を食道の代りに気管の方へ送って、はげしく咳き込んだ。

「いや、老師先生。ここの酒は、あまり感心しませんなあ」

「そ、そんなはずは……ごほん、ごほん」