Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

おおとりものせんにんつぼ

大捕物仙人壺

国枝 史郎

Lisez 大捕物仙人壺 (おおとりものせんにんつぼ) de 国枝 史郎 (くにえだしろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 47 606 caractères · 97 écrans

Aozora Bunko

「一世一代の失敗かな。友蔵親分丸損かな。ほんとにほんとに莫迦にしていやがら」

しかしどんなに悪口を云っても、それに答えるものさえない。自分自身が悪口を云い、自分自身が聞くばかりであった。

夜は次第に更けまさり、家の内外ひっそりとした。

「考えていたって仕様がねえ。こんな晩は寝た方がいい。明日は早速ご出立だ。お花の畜生め覚えていやがれ。彼奴さえあんな物を持って来なけれりゃあ、こんなへマは見ねえんだ。江戸へ帰ったらあいつを呼び付け、みっしり叱ってやらなけりゃならねえ」

夜具を冠って寝てしまった。

いわゆる丑満の時刻になった。

と、間の襖が開き、何かチロチロと入って来た。それは一匹の大鼬であって、颯と床間へ駈け上ると、壺と地図とを両手で抱え、それから後足で立ち上り、静かに隣部屋へ引返した。

友蔵は勿論知らなかった。しかし翌日発見した。発見はしたが驚かなかった。「へん、間抜けな泥棒め、盗むものに事をかき、あんなつまらねえ物を盗みやがった」

それで、却ってサバサバして、江戸をさして引返して行った。

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ここは深川の木賃宿である。香具師の親方の「釜無の文」は、手下の銅助を向うに廻し、いい気持に喋舌っていた。