Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

だいぼさつとうげ

大菩薩峠10

中里 介山

Lisez 大菩薩峠10 (だいぼさつとうげ) de 中里 介山 (なかざとかいざん) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 285 635 caractères · 558 écrans

Aozora Bunko

わけにはゆきません。

その金椎の料理方の腕前を、駒井が推賞すると、金椎はわるびれもせずに、

「料理では、支那が世界一だそうですね」

駒井は、鉛筆を取って、

「ナニ、世界一、誰ガソウ言ッタ」

金椎はそれを見ながら、口で答える、

「西洋人が言いました、料理では、支那が第一、日本が第二、ヨーロッパは第三であると言いました」

「ソレハマタ、ドウイウワケデ」

「西洋人が申します、支那の料理、口で味わうによろしい、日本の料理、眼で見るによろしい、西洋の料理、鼻でかぐによろしい――そこで、つまり料理は食べるもの、味わってよろしい支那の料理が第一でございますと言いました。しかし、わたしの料理なぞは問題になりません、真似をするだけのものでございます」

駒井甚三郎はこの一言に趣味を感じ、果して支那料理なるものが、それほど価値のあるものか知らとの疑いを起し、最近、江戸へ書物材料を集めに行った機会に、料理書とおぼしいものを二巻ばかり持ち来って、自分が感心して読んだ後に、それを金椎に与えると、金椎は喜んで、それを大きな紙に写し取って壁間に掲げました。今も金椎の頭の上に見ゆるところのものがそれです。