Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

だいぼさつとうげ

大菩薩峠2

中里 介山

Lisez 大菩薩峠2 (だいぼさつとうげ) de 中里 介山 (なかざとかいざん) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 195 601 caractères · 387 écrans

Aozora Bunko

蒲団の上に坐り直した竜之助は、声を立てようとして舌が縺れる。

「まあ、どうかなさいましたの」

その声で竜之助は眼を見開いてホーッという息。

「大へんな魘され方ではありませんか」

再び眼を見開いたつもりであったが眼に力がありません。蒲団の上から差覗いていたのはお絹でありました。

「夢でもごらんになったのですか、お冷水でもあがって、気をお鎮めなさいまし」

枕許にあった水指から、湯呑に水をさしてお絹が竜之助の手に渡しました。顫えた手で竜之助はその湯呑を受取ろうとして取落す。

「おやおや、水をこぼして」

お絹は困って、片手で何か拭くものを探そうとしました。竜之助は、またその湯呑を取り直そうとしました。その二人の手が重なり合った時に、ハッとしてそれを引込ませました。

「気が落着いたら、ゆっくりお休みなさい、まだおかげんが悪ければ女中を起しましょう」

「いや、もう大丈夫、お世話になって相済まぬ」

お絹は竜之助が落着いたのを見て、自分の寝床へ帰ってしまいました。

竜之助の感はいよいよ冴えて眠れません。

眠れないでいると、一間隔てた次の間で、すやすやとお絹の寝息が聞えます。