Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

たいしゅうものすんかん

大衆物寸観

国枝 史郎

Lisez 大衆物寸観 (たいしゅうものすんかん) de 国枝 史郎 (くにえだしろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 2 172 caractères · 5 écrans

Aozora Bunko

中里介山氏の「大菩薩峠」は、実に素晴らしい作である。大デュマなんか飛び越している。だがユーゴーを持って来るのは、まだ少し早いかも知れない。机龍之介の性格描写は、前古未曾有といっていい、筋の通った登場人物が、廿人ぐらいはあるだろうが、それぞれクッキリと描き分けた手際は、将に巨匠といっていい。龍之介と対抗すべき人物は、新思想家の駒井能登守であるが、洵に立派に描かれている。まだ未完ではあるけれど、既刊の分だけを読んだ所では、幕末を舞台のオーケストラ、こういい度いような気持がする。取り入れている仏教思想は、真言と禅だというようなことを、或る友人から聞いたことがあるが、門外漢たる私には、その方面のことは解らない。

「あった」調と「ありました」調とを、平気で自由に混用し一種の味を出しているのは、文章度胸が大きいからで、そうして是が自然でもある。本来人間の会話なるものが、「あった」と云ったり「ありました」と云ったり、チャンポンに使われているものである。それだのに一端文章となると「あった」調で一貫させたり「ありました」調で一貫させたりする。(私なども然うである)これは間違っている。